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内視鏡検査

【世界最大の感染症⁉︎】ヘリコバクターピロリ菌について

ピロリ菌は国民総除菌の時代へ

日本では2000年11月よりピロリ菌の除菌療法(1次除菌)が保険で認められるようになり、さらに2007年2次除菌療法が保険適応となり多くの患者さんが胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発から解放されました。さらに2010年6月、胃・十二指腸潰瘍以外にMALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後の患者さんに保険適応が拡大しました。一方で50歳以上の世代では6割以上の感染率(2000年初頭)を有するピロリ胃炎のに対する除菌が待たれていましたが、2013年2月よりようやく治療の保険適応が認められるようになりました。これにより発がんの母地とされるピロリ菌による慢性胃炎からの胃がん予防も期待されるようになりました。治療の適応が拡大し、まさに「ピロリ菌国民総除菌」の時代となりました。

ヘリコバクターピロリ感染症とは

ヘリコバクターピロリ(H.pyroli)は鞭毛を有するグラム陰性のらせん状細菌で、ウレアーゼという物質を産生し胃粘液中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、胃に定着してしまいます。感染者は我が国だけでも5-6千万人、全世界で20億人以上も存在するため、単一感染症としては最大の感染症ともいえます。多くは小児期に口から感染し、生涯にわたり胃粘液中に生息すると考えられています。

H.pyroli感染胃炎と胃癌

わが国では年間約5万人が胃がんにて死亡しています。H.pyroli感染が重要な危険因子であり、日本の胃がんの95%以上はH.pyroli感染によって引き起こされれていると報告されています。ドックなどで行われているペプシノーゲン検査、H.pyroli抗体検査を活用することでH.pyroli胃炎の疑いで受診することも病気の早期発見に役立つものであると考えています。検査で異常を指摘された方、これまでにそのような検査を受けたことがない方はぜひ一度診察でご相談ください。

早期で見つけられるチャンスを逃さないために

死亡数は多いけれど、死亡率は決して高くない胃がん・大腸がん

癌での死亡率は大腸がんが2位で胃がんが3位、毎年10万人以上の方に大腸がんと胃がんが見つかっています1)。胃がんについてはその原因の90%以上を占めるピロリ菌やそれに起因する胃炎の有無によって発がんのリスクを知っておくことが大事です。大腸がんについては生活習慣の変容により今後も増え続ける病気です。内視鏡検査はこれらの病気を早期に発見、生検により診断することが出来る唯一の方法です。大切なのは内視鏡検査は深刻な症状が出る前に受けることです。たとえば検診(健診)も体が元気で不自由がなくても毎年皆さん受けますよね。胃カメラ、大腸カメラも同様に安心して定期的に受けられる検査になることが私たち消化器内科医が最も望むところであります。

4割弱の現状 求められる受診率

全国における2016年の40歳以上のがん検診の受診率は胃がんで38.4%、大腸がん39.1%でした。これには人間ドックなどが含まれています1)。一方、市区町村で行われている検診に限ると受診率はいずれも30%前後でした2)。企業の薦めで毎年のように内視鏡検査を受けている方もいれば、一方で受検のチャンスがなく過ごされている方も多いのが現実です。

がん年齢は40歳代から、症状がなくても50歳までに内視鏡検査を

内視鏡検査を受ければ多くの胃がん・大腸がんは早期で発見することができ、最小限の負担で治療が完了します。特に長く休むことが許されない忙しい現役世代の方には、検査へのモチベーションを高めたいと思っています。気になる方はお早めに当院へご相談をお待ちしております。

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参考文献

1)国民生活基礎調査による都道府県別がん検診受診率データ.国立がん研究センターがん情報サービス

2)国民生活基礎調査.平成25年

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