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大腸がん検診

まずは便潜血検査から

2014年の統計によると、日本における全がんでの死亡は36.8万人で、そのうち大腸がんは4.8万人でした。毎年13.4万例があらたに大腸がんと診断されています。国立がん研究センターがん対策情報センターのまとめでは、大腸がんの5年生存率は71.1%でステージ別の内訳をみると、ステージI 95% ステージⅡ83.3% ステージⅢ77.4%、に対しステージⅣは16.9%にまで低下してしまいます。
つまりステージⅢまでは治療により救われる可能性が高いのです。1)

大腸がん検診といえば、まずは「便潜血検査」です。これは便器にティッシュを敷いた状態で便の一部を採取し、専用の容器に入れて提出しその中のがん由来の血液成分を検出するという方法です。便潜血検査は現在「免疫学的測定法」というものが使用されています。以前には化学法という方法が用いられていましたが食物の中に含まれるヘモグロビンなどの成分に反応することがあるため事前の食事制限を要しましたが、現在はそのような必要はありません。これで陽性の場合には精密検査である内視鏡検査を行うこととなります。容器に入れた便は室温で数日間冷蔵で1週間ほどの安定性を保っており、この期間に検体を提出しにきてください。日本では5つの「がん検診」が有効な検診として推奨されています(胃・子宮頸部・乳房・肺・大腸)。40歳以上での年に1回の大腸がん検診を受けておきましょう。西宮市では現在70歳以上の大腸がん検診が無料で受けることができます。

よくある質問 Q&A


Q. 便の検査が陽性になった場合全員が大腸がんを心配しなければならないの?
A. 仮に検査で「陽性」と出たからといってがんであることが確定したわけではありません。検査で陽性となる確率は5%程度ですが、一方国民全体における大腸がんの有病率は0.2%です。陽性の場合に本当のがんである割合「陽性的中率」は3〜6%であると考えてください。つまり便潜血が陽性となっても、その多くががん以外の要因によるものであるということです。一方で検査が陽性である人のがんの可能性は陰性である人と比べると33〜58倍と計算されます。がんの可能性は低いものの、陰性の方にくらべるとリスクが高いと理解しておくべきでしょう。

Q. 便潜血検査は早期の段階で見つけられるの?
A. 便のヘモグロビンに反応する検査方法ですから、病変が大きくなったつまり進行するほど陽性率は高くなります。標準的な2日法の場合だと感度は85.6%、早期がんでは61.3%でした。2)つまり早期がんでの発見は進行がんに比べると7割程度の感度に落ちてしまうということです。ただし毎年検査を行うことで見落としの割合(進行がんだと約15%早期がんで約40%)を減らしていくことができます。

◆特殊ながん“de novo(デノボ)”がん


大腸ガンのおおくは先ほどのようにポリープ(腺腫)から発生すると考えられていますがいっぽう平坦型のポリープが存在しこれは早期にがん化する症例があったり、ポリープを経ないでがんが発生する症例も実際にはあります。

2)1987―1988年 日本10施設の大規模共同研究。416,382人を対象としたもの

まとめ


・大腸がんはがんの中でもポピュラーながんである
・ステージⅢまでに発見すれば治療で救われる可能性が高い
・大腸ガン検診は便に付着したヘモグロビンを検出する方法である
・検診を毎年受けることによって内視鏡検査で大腸ガンが発見されるタイミングを見逃さないことが大切である
・大腸がんにも少数であるが進行の早いがんがある

大腸がんを診断する第一の検査 大腸内視鏡のご案内

参考文献
1)国立がん研究センターがん対策情報センター(2015)
2)Hisamichi S, Fukao A, Fujii Y,Tsuji I et al. Mass screening for colorectal cancer in Japan. Cancer Detect Prev. 15(5): 351-356, 1991

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