内科・消化器内科

内科のご案内

内科のご案内

当院では生活習慣病をはじめとする内科領域を中心とした診療を通じて近隣のみなさまの健康増進に貢献いたします。
体の不調を感じる方、健康についてお悩みや心配がある方は、お気軽にご相談ください。

このようなお悩みはございませんか?

  • 健診で異常を指摘された(コレステロールや肝臓の数値が高い、尿の蛋白陽性など)
  • もともと血圧が低いのに最近血圧が高い
  • 動悸・息切れがする
  • 発熱
  • のどの痛み
  • 頭痛
  • 疲れがとれない、充分な睡眠がとれない、食欲がない…

来院されましたら窓口でどのような症状でお困りかお伝えください。
問診にそって診断をいたします。状況に応じてレントゲン検査、エコー検査、血液・尿検査、診断用迅速キットを使用して診断を行ってまいります。症状が悪化する前に未然に治してしまうことが大事ですので、はやめの受診をお勧めします。

生活習慣病

生活習慣病

生活習慣病には、糖尿病や高血圧、脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が高い疾患)などがあります。
これといった症状がない場合でも、病気が進行していることがあるため西宮市の特定健診(75歳以上は長寿健診)を受けていただいたうえで、おからだの状態を把握することも可能です。お気軽にご相談ください。

健康診断について

また生活習慣病は一つ一つの症状が軽くても、いくつもの疾患が重なることが少なくありません。複数の疾患が重なることによって、それぞれの症状がひどくなったり、心臓病や脳卒中などの重大な疾患に結びついたりする危険性も高まります。こういった事態を招かないように、生活習慣を改善するための対策をとっていきましょう。
基本的にはどの病気であっても、生活習慣の改善、つまり食事療法と運動療法が中心であることは共通しています。必要と判断した場合には薬物療法も行います。受診の流れ

糖尿病

糖尿病とは

糖尿病とは、体を動かすエネルギー源である「ブドウ糖」を細胞が取り込めなくなり、血液中に溢れてしまう病気です。
本来は「インスリン」というホルモンによって血液中の「ブドウ糖」を細胞に送り込み、エネルギー源にしたり、脂肪やグリコーゲンという物質に変えて蓄えたりします。
この「インスリン」が不足したり、うまく細胞に作用しなくなったりした状態が糖尿病です。
40歳以上の3人に1人が糖尿病、およびその危険性がある予備軍といわれています。

症状

糖尿病は自覚症状がないうちに合併症を発症し進行する、非常に厄介な病気です。
ゆっくり少しずつ症状が現れる場合、下記のような異変を感じるようになります。

  • 疲労感
  • 感染症にかかりやすい
  • 傷が治りにくい
  • 皮膚が乾燥する・かゆい
  • 頻尿
  • 手足の感覚が鈍い、チクチク痛む
  • 目がかすむ
  • 空腹感がひどい
  • 喉がよく渇く
  • 性機能が低下した(ED)
原因

ストレス、肥満、運動不足、暴飲暴食による生活習慣の乱れが原因となります。

治療方法

進行した糖尿病を簡単に完治させることはできません。しかし、血糖値を正常に保ち健康を維持することができる病気です。
内服薬やインスリン療法を行う前に適切な食事療法や運動療法を行い、生活習慣の是正を行うことで、血糖が正常化するケースも多くありますので、患者様にあわせた指導を行っています。
症状がなくとも、気になることがありましたらお気軽に声をかけてください。

高血圧(本態性高血圧症)

高血圧とは

高血圧とは、血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態です。高血圧は日本人にはとても多い病気で、40~74歳の人のうち男性は約6割、女性は約4割が高血圧と言われています。高血圧は放っておくと、血管にストレスがかかり、動脈硬化が生じて心不全や狭心症、心筋梗塞といった心臓血管系の病気を招いたり、脳出血、脳梗塞発症の、慢性腎臓病のリスクになります。

症状

通常は自覚症状がなく、血圧が非常に高いときに次のような症状が現れます。

  • 頭痛
  • めまい
  • 肩こり
原因

肥満、塩分の過多摂取、ストレス、喫煙などの生活習慣や、遺伝が原因と考えられています。

治療方法

当院では生活習慣の改善に加えて、日常の血圧を手帳に記録していただくことを推奨しています。記録をもとに血圧パターンを理解し、治療を行うべきかを一緒に考えていきましょう。
治療の経過中に他の病気のよって引き起こされる高血圧(二次性高血圧)の除外、それに対する治療が必要になることがあります。
健康診断で高血圧を指摘された方や高血圧の家族歴のある方、「心配だけど、一度薬を飲み始めると一生やめられない」とためらっておられる方もぜひ一度お声掛けください。

脂質異常症

脂質異常症とは

脂質異常症とは、コレステロールや中性脂肪(トリグリセリドなど)などの血液中の脂質が過多になった状態をいいます。増えた脂質がどんどん血管の内側に溜り動脈硬化を引き起こします。心臓の血管(冠動脈)や脳血管で動脈硬化が進行した結果が心筋梗塞や脳梗塞です。

症状

自覚症状がほとんどないまま、動脈硬化が進んでいきます。
動脈硬化が進行している場合、次のような症状が現れることがあります。

  • 食後、強い眠気に襲われる
  • 胸痛
  • 耳たぶに深いしわができた
  • 少し歩くと足が痛むが、休むと歩けるようになる(間欠跛行)
原因

偏った食生活や肥満、ストレス、睡眠不足・運動不足などの生活習慣が、影響を与えます。

治療方法

治療は、生活習慣の改善と薬物療法によって脂質をコントロールし動脈硬化を防ぐことです。
健康診断などで「脂質異常症の疑いがある」と指摘された方は、放置せずに早めに受診してください。

高尿酸血症(痛風)

高尿酸血症とは
高尿酸血症とは

痛風では、その発症前に血中尿酸値の高い状態が長く続きます(高尿酸血症)。それを放置すると、尿酸が関節の中で固まって結晶になるために関節炎を起こし、ある日突然、足の親指の付け根などの関節が赤く腫れて痛み出します。痛みは耐えがたいほどの痛みで、「痛風」という病名には「風に吹かれただけでも痛い」という意味合いが込められています。
痛風を起こす人は、そうでない人よりも心筋梗塞や脳梗塞になりやすいことも知られています。これは、痛風に糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が合併しやすく、動脈硬化がどんどん進むためです。
また、高尿酸血症を放置すると尿路結石や腎障害を誘発することもあり注意が必要です。

症状
  • 暴飲暴食した翌朝、足の親指の付け根が腫れて痛い

足関節・足の甲・アキレス腱の付け根・膝関節・手関節にも起こり得ます。

原因

暴飲暴食、肥満、激しい運動が原因となります。腎臓から尿酸を排出する機能が低下した場合や、降圧利尿剤といった薬剤が原因になることもあります。

治療方法

この病気の研究は進み、良い薬も開発されたため、正しい治療を受けて生活改善をすれば、健康的な生活を送ることが可能です。
生活改善では、アルコールおよびプリン体摂取制限を行います。一度でも痛風発作を起こしたことがある場合や、尿酸値が9mg/dlを越える場合は、薬物療法を選択する必要があります。尿酸の合成を阻害する薬を一般的に使用し、発作時の激しい痛みには消炎鎮痛剤(NSAIDs)を使用して激痛と関節の炎症を抑えます。
適切な治療を行い、痛風や合併症を予防しましょう。

消化器内科のご案内

消化器内科のご案内

消化器疾患に対しての総合的な診療を行います。
消化器内科を受診される患者様には、腹痛、吐血、下血、だるさ、食欲不振、貧血、やせ、黄疸など、幅広い症状の方がいらっしゃり、その症状の強さもさまざまです。
早い対応が必要な病気、慢性的に症状が持続し治療が必要な病気などがあります。気になることがありましたらご相談ください。

消化器内科で診療する主な症状・疾患

急性胃炎

急性胃炎とは、胃粘膜に急性の炎症を起こした状態です。
胃部不快感、急な胃の痛み、嘔吐などの症状が現れます。
原因としては、消炎鎮痛剤などの服薬や飲酒、ストレスなどが考えられます。
治療の基本は①誘因の除去、②安静・必要に応じた絶食、③内服治療を行います。
吐血や下血などの消化管出血などをきたす急性胃粘膜病変(AGML)のこともありますので急激な腹痛などがある際には速やかに受診がすすめられます。

胃炎について

感染性胃腸炎

抗生剤など薬剤関連腸炎を除くとほとんどが細菌やウイルスの経口的な感染によるもので、下痢、嘔吐、悪心、腹痛、発熱などの諸症状を起こします。数日間の一時的な症状で治まるため、発症の経緯や臨床症状から診断治療を行うケースが多いですが、症状によって細菌やウイルスの検出により最終的な診断をおこないます。

次のような方は受診をお願いします

  • 下痢や嘔吐を繰り返す
  • そのほか、腸閉塞・胆石症・虫垂炎(盲腸)などを疑う

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃の痛みに加えて貧血や吐血・下血の原因ともなり得る病気です。

次のような症状が現れたら、当院へご相談ください。

  • 胃の調子がすぐれない
  • 便の色が黒い
  • 貧血を指摘されている
  • ピロリ菌のことが気になる
  • 痛み止めなどのお薬を組み合わせて飲んでいて胃の調子がすぐれない

胃潰瘍といっても胃癌による胃潰瘍を来すことがありますので、まずは悪性の病気が関係していないか、内視鏡検査で除外を行うことが必要です。
この病気の主な原因は、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染と考えられています。
当院では感染の診断および除菌治療を行っています。保険で診断治療を行うためには条件がありますので、診察でご相談ください。
最近は除菌治療が広く認知されるようになり、また感染率が低下したためピロリ関連潰瘍が減少の傾向にありますが、他の原因による(薬剤関連潰瘍など)に依然注意が必要です。

ピロリ菌検査について

逆流性食道炎

胃の内容物が食道へ逆流することで、食道に炎症が生じる疾患です。胸焼けや胸痛、喉の違和感、慢性的な咳、酸っぱいものが込み上がってくるなどの症状がみられます。
成人の1割~2割が発症していると言われており、特に中高年、高齢者に多い傾向があります。
適切な治療を受けないまま放置すると、症状が長引き、日常生活に支障をきたすようになります。

機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアとは、みぞおちの痛み、食後の膨満感などの上腹部症状を慢性的に呈し、症状を説明しうる器質的疾患(逆流性食道炎や胃・十二指腸潰瘍など)が無いケースを呼びます。
かつては機能性胃腸症などと呼ばれていました。
逆流性食道炎に症状が似ていますが、それよりも下のみぞおちのあたりに症状が出てきます。
患者さんの生活の質が障害されることが問題とされており、同時にこれに対する治療が適切に行われて症状が軽快すると生活の質が改善することも注目されています。
このようなお腹の症状、「ディスペプシア症状」から診断にいたる方は約半数に及ぶとされており、聞きなれない言葉ですが、実はとても一般的な病気です。治療の目標は患者様の症状が緩和されることにあり生活指導、食事指導をもとに内服薬の組み合わせにより対処いたします。当院では問診からはじまる診断を丹念に行い、患者様の満足しうる腹部症状の改善を目指します。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは、腹痛や腹部膨満感などの腹部症状が、下痢や便秘などの便通異常が慢性的に続く症候群です。
我が国における有病率は人口の1割以上で、内科外来を受診される患者様の約3割といわれ比較的高頻度に見られる疾患です。
腸の運動異常・痛みの閾値の低下(内臓知覚過敏)が病態とされており自律神経系の異常、ストレス応答などの関連が指摘されています。症状は人により多彩であり、食物の摂取の工夫や薬物でのアプローチを行います。
治療には腸そのものに原因がないかどうかを調べることも必要になります。思い当たる症状でお悩みの際にはおたずねください。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は下痢や血便を持続的に認め、自然に症状が良くなることがあれば、普通の腸炎とは違ってふたたび悪化(「再燃」)することもあります。
10-30歳代の健常な若者にも発症がみられるので軽症だとついつい見落としがちな病気ですが、重症にいたるものまであり指定難病の一つです。
内服や坐薬などで普段通りの生活を送ることが出来ますが、治療に難渋する場合には専門機関での治療が必要になる病気です。臨床症状と内視鏡検査をあわせ病状の把握と治療によるコントロールを行います。

慢性肝炎

急激に発症する急性肝炎に対して、症状がなくても病気が進行し、肝硬変で見つかることがある疾患です。
下に示すような病気の種類は多岐にわたり、診断によって治療方法はさまざまです。
当院ではこれらに対する診療を行っています。肝臓の状態を腹部超音波(エコー検査)などで定期的に確認することも可能です。

慢性肝炎の原因の一例
  • B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスなどのウイルス性の肝炎
  • 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
  • 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
  • 薬剤性肝障害
  • 自己免疫性肝炎
  • 原発性胆汁性胆管炎 など

胆嚢結石症

全人口の約10%に認められます。多くが無症状で経過し、健康診断などで偶然発見されることがしばしばです。食後や夜間の急激な腹痛で気付かれることもあります。
女性に多い傾向があり、とくに高脂血症や急激なダイエットなどが結石を作る原因となります。
結石を完全に薬で消してしまうことは難しく、胆石によるおなかの症状のある方は外科的な治療を考える必要があります。胆嚢結石を有する方は、ない方と比べて慢性胆嚢炎や胆のうがんの発症リスクが高いとされ、無症状でも腹部超音波検査を中心に経過を追っていくことを勧めています。

胆嚢ポリープ、胆嚢腺筋症

これらはエコー検査で発見されることが多いです。胆嚢腺筋腫症とは胆嚢の粘膜が厚くなった状態のことを言い、無症状で経過することが多いですが、なかには胆石を合併して胆嚢炎を発症することがあります。これらは経過を定期的に観察して大きくなる傾向にあるもの、胆嚢の壁が厚くなってくる場合には精密検査を行います。

胆嚢の病気について

膵炎

膵炎は、何らかの原因によって膵臓に炎症が起きている状態で、「急性膵炎」が慢性化すると「慢性膵炎」になります。
膵炎の症状には、みぞおちから背中・腰に激痛が続く、嘔吐、発熱などが挙げられます。
急性膵炎はアルコールの過剰摂取と胆石が原因となるため、頻繁に大量の飲酒を行う方、油っこい食事を好む方は特に罹患しやすくなります。
また、慢性膵炎になると、膵臓の機能が低下することで石灰化が起こります。他にも「膵管」が細くなったり、膵管内に「膵石」ができたりするため、食事をするだけで膵臓付近に痛みが出るようになります。

膵嚢胞

膵臓の中やその周囲に、液体の入った袋状の「嚢胞(のうほう)」ができた状態を指し、大きく「腫瘍性嚢胞」と「非腫瘍性嚢胞」の2つに分類することができます。
大きさは、小さいものだと数ミリ程度、大きなものでは10センチを超えるものもありますが、症状はないことが多く、健診や人間ドックなどの機会に偶然見つかるパターンが多数です。
「腫瘍性嚢胞」には、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)、粘液性嚢胞腫瘍(MCN)、漿液性嚢胞腫瘍(SCN)などがあります。最も多く見られる分類は「IPMN」で、良性から悪性へ徐々に進行していき、がん化の恐れがある嚢胞です。原因ははっきりと解明されていないものの、慢性膵炎や肥満・喫煙・アルコール摂取の過多がリスクになると言われています。
慎重な経過観察のうえ、悪性の所見があった際には、手術が必要になる可能性があります。

膵臓がん(膵がん)

「膵臓がん(膵がん)」は膵臓にできるがんを指しますが、その多くは膵管上皮の細胞から発生します。早期の段階では症状がほとんどなく、進行すると腹痛、黄疸、体重減少といった異変が現れるようになります。
原因としては、糖尿病、肥満、飲酒、喫煙などが挙げられます。また、慢性膵炎、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の既往がある方や、血縁関係のご家族に膵がんを患ったことのある方がいる場合にリスクが高まります。
超音波検査やCT、MRI、内視鏡的膵管造影、血管造影などの検査が行われ、治療方法はがんの進行度・患者さんの健康状態・体力によって、手術・化学療法(抗がん剤+放射線治療)など手段が変わります。

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