このような症状はありませんか?
- 喉がつかえた感じがする
- げっぷがよく出る
- 喉がつかえて息苦しい
- 喉のつかえで眠れない
- 飲み込みにくい
喉がつかえるときの症状別の原因
喉がつかえる+げっぷが出る場合
- 逆流性食道炎
- 咽喉頭逆流症
喉がつかえる+息苦しい場合
- 咽喉頭逆流症
- 好酸球性食道炎
- アレルギー
喉がつかえる
+イガイガする・異物感がある場合
- 咽喉頭異常感症
- 風邪
- 咽頭炎・喉頭炎・扁桃炎
喉がつかえる
+胸が痛い・しみる場合
- 食道カンジダ症(カンジダ性食道炎)
- 逆流性食道炎
喉がつかえる
+発熱・倦怠感がある場合
- 風邪
- 咽頭炎・喉頭炎・扁桃炎
喉がつかえる+眠れない場合
- 咽喉頭異常感症
喉がつかえる病気
逆流性食道炎
食生活の乱れや悪い姿勢、肥満などにより、胃内の圧力が高くなり胃液が押し上げられることで、胃酸が食道内に逆流し、食道粘膜に炎症を起こします。
主な症状は、「胸やけ」「呑酸(どんさん)」「胃痛」「食道の閉そく感」「喉のつかえる感じ」などが挙げられます。
咽喉頭逆流症
胃酸が喉(咽頭・喉頭)にまで逆流してしまう病状を「咽喉頭酸逆流症」といい、のどの詰まる感じ、飲食がしづらい、胸やけ、呑酸、のどの痛みなど、逆流性食道炎と類似した症状がみられます。
暴飲暴食による胃酸の分泌増加、胃と食道の門の役目をする括約筋の機能低下などが要因となり引き起こされます。
そのほか、ストレスや睡眠不足によって食道粘膜に知覚過敏を生じることが原因になる場合もあります。
好酸球性食道炎
好酸球性食道炎とは、アレルギーによって起こる食道の炎症です。
主な症状には、胸やけや胸の痛み、腹痛、嚥下障害、飲食がしづらいなどが挙げられます。
カンジダ性食道炎
疲れやストレスなどによって免疫力が低下した際に、常在菌であるカンジタという真菌が食道の粘膜に感染して炎症を起こす病気です。
内視鏡で観察すると痰(たん)のような白い苔が食道の壁に付着しています。
重症化すると、胸やけ、胸や喉のつかえ感、飲食時の違和感、喉の痛みなどの症状があらわれます。
自然治癒することもありますが、必要に応じて抗真菌薬を用いた治療を行います。
咽喉頭異常感症
喉周辺のつかえなど、違和感や不快感が起こる病気を「咽喉頭異常感症」といいます。
喉のつかえ感以外には、しみるような痛みや喉のしめつけ感、異物感(イガイガ)などが症状として現れます。
喉に炎症などの病変はなく、喉の知覚過敏、逆流性食道炎や咽喉頭アレルギーなど様々な要因で起こると考えられています。
ポリープ・がん
喉周辺や食道にポリープやがんが生じることで、喉のつかえを感じることがあります。
喉の異物感以外に、胸の違和感や声がかすれる症状が現れます。
喉がつかえる時の検査
喉のつかえ感の原因を探るためには、喉の病変を観察した後、胃内視鏡検査(胃カメラ検査)で喉や食道周辺の状態を調べていきます。
当院では高精度な内視鏡システムを導入しておりますので、ハイビジョン画質で病変を見逃さないよう、喉・食道の粘膜などを直接観察することが可能です。
また、当院の胃カメラ検査では、喉への負担を少しでも減らせるよう、鼻から挿入する経鼻内視鏡を選択して頂けます。
非びらん性胃食道逆流症(NERD)など内視鏡で確認のできない病気の場合には、主訴や所見などで適切な診断を行います。
喉のつかえは何科を受診する?
風邪症状があるとき
頭痛・筋肉痛、下痢や嘔吐、咳、鼻水、発熱など風邪の症状がみられる場合は「内科」、喉の症状のみであれば「耳鼻咽喉科」を受診しましょう。
胸焼け・胃もたれがあるとき
胸やけ・胃もたれ、胸の痛み、膨満感などの症状がある場合、逆流性食道炎などの病気の疑いがあります。
「消化器内科」を受診しましょう。
息苦しさ・吐き気があるとき
息苦しさ・吐き気、咳や痰、胸やけなどの症状がある場合は「耳鼻咽喉科」に行きましょう。
アレルギーや逆流性食道炎、その他にはストレスなどの心因的な要因で「咽喉頭異常感症」を起こしている可能性があります。
声が出にくいとき
声が出にくい、喉がしみるような痛みがある、声がかすれるなどの症状がある場合には、「耳鼻咽喉科」を受診しましょう。
ポリープやがんの疑いがありますので、早急に調べる必要があります。
体重増加・首のふくらみがあるとき
体重増加、首のふくらみ、顔のむくみ、乾燥肌、抜け毛、倦怠感などの症状が場合は「内分泌内科」を受診しましょう。
免疫の異常によって甲状腺が炎症を起こし、甲状腺を破壊する「慢性甲状腺炎(橋本病)」の疑いがあります。